1951-11-27 第12回国会 参議院 大蔵委員会 第22号
○政府委員(青柳確郎君) 先ほどもお話いたしましたように、繭の価格を安定するという方法といたしましては、いろいろあろうかと思います。繭の買入れとか、或いは又それを還元して保管いたしまする場合に、それに対して金融を與えるとか、或いは又金融を與えるだけでは困難だ、それに対して或る程度の損失補償をしなきやならんというようないろいろの問題があろうと思うのでありますが、今お話になりましたように、繭の買入れというようなことをお
○政府委員(青柳確郎君) 先ほどもお話いたしましたように、繭の価格を安定するという方法といたしましては、いろいろあろうかと思います。繭の買入れとか、或いは又それを還元して保管いたしまする場合に、それに対して金融を與えるとか、或いは又金融を與えるだけでは困難だ、それに対して或る程度の損失補償をしなきやならんというようないろいろの問題があろうと思うのでありますが、今お話になりましたように、繭の買入れというようなことをお
○政府委員(青柳確郎君) 生糸の需要の今後の見通しはどうか、こういうようなお話がございましたので、今のような御説明をいたしたわけでありまするが、先ほど参議院の本会議を通りました繭糸価格安定法の内容をお話申上げて見ますると、その目的は生糸の輸出の増進と、国内蚕糸業の経営の安定、この両目的を果そうという意味合いで繭糸価格の安定法案を出しておるわけでございます。従いましてその場合におきまして生糸の売買操作
○政府委員(青柳確郎君) 生糸の今後の消費の見通しはどうかというような御質問のように考えられまするのですが、大体国内と国外に分けて申しますると、とにかく戦争中全く国外におきましては生糸の供給が杜絶しておつたというような関係からいたしまして海外の輸出も終戰後におきましては、なかなかはかばかしくなかつたのでございます。従いまして国内におきまする生糸の需給の面から見まするというと、非常にアンバランスの状態
○政府委員(青柳確郎君) 楠見委員のお示しになりました十一年でございますか、計数がちよつと違つておりますのですが、私の申しまする戦前と大体同じような労働度と申しますか、工合になつておるという計数は実はこれは総務部、研究部を除きました人数でその年の検査件数を割つて見ますというと、大体十年が九・一一人で以て一件を整理しておつた、ところが二十六年度でこれは大体生糸の輸出の検査の見込み数量でございますが、この
○政府委員(青柳確郎君) 最初の御質問は、蚕糸局全体で二十九名整理されると、然るに一方現在議会に提案されておりまする繭糸価格安定法案が通過します場合に、通過したと仮定しました場合に、それに伴う人員というものが予算面に出て来ていないが、それはどうしてやる考えかという御質問だろうと思うのでございます。これにつきましては、政府の政策といたしまして、とにかく人間は整理しなければいかんというような大方針がございまするので
○政府委員(青柳確郎君) 今の御質問は結局蚕繭処理をどうやつて行けば一番業者の辻褄の合うようなところに価格がきまるかというような御質問のように思われるのであります。これにつきましては御承知でもございましようが、農協法に基きまして、養蚕家が自分のできました繭を販売いたしまする場合に、団体的な行動ができ得るような独占禁止法の除外例が設けられております。現在その規定に基きまして養蚕家がいろいろ繭を処理いたしまする
○政府委員(青柳確郎君) 一番初めのものが、これが小林委員から御請求になりました繭糸価格安定審議会に関する政令規定事項というような御質問でございましたので用意いたしました。それから次のものは、これは江田委員からの御質問で一応作りましたのですが、二十四年から二十六年まで、繭の出廻り時期におきます生糸の相場から見まして、実際きまりましたその当時の掛目から判断してどの程度の損得があるかという点をその下の一番最後
○政府委員(青柳確郎君) 益金の操作につきましては別途我々が提案しておりまするが、糸価安定特別会計法案として大蔵委員会に提出しております。その内容で申しますというと、先ず益金が出ますれば積立金の勘定にそれを繰入れることになつて参る。これはどうかと申しますと、この糸価安定特別会計の堅実を図りまする意味について、先ずそういうような方法をとろうということでございます。それから次に、更に政府が必要があると認
○政府委員(青柳確郎君) この最高価格、最低価格をどうきめられるかということは、蚕糸業の将来に非常に大きな影響がありまするので、政府といたしましては一応の案は準備しておりまするが、最終的には関係業界その他経営者のかたがたの意見を十分お伺いいたしました上できめたいと考えております。現在考えておりまする価格のきめ方の大体の構想をお話申しますと、標準生糸の最高価格、最低価格をきめるに当りましては、二つの要素
○政府委員(青柳確郎君) この法案によりまして、生糸の輸出の増進ができるか、それならどれぐらいできる見通しかというような御質問のようでございますが、従来海外の需要者側で一番生糸に対する経済的な欠点といたしましては、とにかく価格が暴騰暴落をするという面が、非常に生糸の需要の促進の大きな原因になつておるのでございます。従いまして、この法案の一つの目的でありまする輸出の増進につきましては、この価格の安定をいたしますれば
○政府委員(青柳確郎君) 先日政務次官から繭糸価格安定法案の提案理由を申上げましたが、今日は私からなお補足いたしまして逐條的に御説明いたしたいと存じます。 第一條は、この法律の目的でありまするが、これは提案理由で申上げましたことで盡きておると思いますから、省略さして頂きます。それから第二條は、生糸の売渡及び買入の規定であります。政府は繭及び生糸の価格の異常な変動を防止するために、申込に応じまして、
○青柳政府委員 現在は取引法において物統令の適用をいたしております。三月以降において廃止される場合はどうかという点については、これはその後において研究課題として残るわけであります。
○青柳政府委員 この問題につきましては、昨日もお話申し上げたのでありますが、大体の行き方としましては、もし手持ちのない場合にはその措置はいたしません。ただ現在物価統制令がありますので、それを利用して行きたいということが考えられるだろうと思います。
○青柳政府委員 この法案の中におきましても、政府が一旦生糸を手持ちいたしました際に、新規用途なりあるいは新規販路に対しましては、特に最高価格にならなくても、ある程度売れるような形をとつておるのであります。今特に販路の拡張というような面について政府としては特別な施策は講じておりませんが、民間側の宣伝費というような形において、また国際的にも絹業者の全体の団体が現在できておりますが、そういうものを利用しながら
○青柳政府委員 本年度の繭の生産などを考えてみますると、大体五箇年計画の線よりもさらに幾分オーバーしておるような状態でございます。従いまして、われわれといたしましては、そういう面も考えられるのでありますが、しかしこの法案によりまして一応輸出の増進をはかり、国内の消費も増加されるかと思うのでございます。しかもさらに積極的に、現在海外に対する消費宣伝につきましても相当多額の経費を使つてやつておるのでございまして
○青柳政府委員 昨日もお話し申し上げましたが、五箇年計画をやる際に最初に考えられることは、輸出の増進という面だろうと思います。そのためにはこの繭糸価格安定法案というものを用意いたしました。それから一方需要の増進もやつておるというような関係、それから国内的にはそれに即応して、とにかく繭の増産をはかつて行かなければならないという面については、先ほどもお話いたしましたが、繭の増産の面並びに製糸の合理化の面
○青柳政府委員 本法の最初に輸出のが増進という面をうたつておりまするが、この点は、先ほどもお話いたしましたように、海外の生糸の需要者の一番大きな悩みは、とにかく安定してもらいたいということでございます。従がいまして価格が安定いたしまするならば、おそらく輸出は可能であろう、こう思うのでございます。そのほかに、今の現実の段階としては、とにかく国内に流れて海外には出ないではないかというお話でございまするが
○青柳政府委員 今の御質問は、生糸の需給操作によつて価格の安定ができるかということでございまするが、この法案によりますると、最低価格になりました際に、政府は特別会計の基金の範囲内におきまして生糸を買上げて参りまして、最低値段を維持して参る。それから最高価格になりました際に、特別会計が持つておりまする糸がありますれば、その糸を売り渡して最高価格を維持して参る、大体こういう考えでおるのでございます。今の
○青柳政府委員 今の御質問は、生糸あ海外に対する輸出が非常に最近悪くなつて来た。従つて将来に対する見通しはどうかというような御質問でございまするが、これは皆さんも御承知のように、海外に対する輸出は、戦後の経緯を見ますと、順次増加の一方に来ておるのでございますけれども、今年は昨年に比較しますと、確かに幾分悪い傾向が現われて参つておるのでございます。しかし海外の業者の意見を聞きますと、輸出が減退して参りまする
○説明員(青柳確郎君) 蚕糸局といたしまして今国会に糸価安定法案というものを出したいと、こう思つております。実は生糸の価格の安定ということにつきましては、日本の国内の蚕糸業者、関係業者のみならず、海外の人たちからも相当希望されている問題でございまして、今回幸いに予算の面におきまして、二十六年度の補正予算におきまして、糸価安定特別会計というものを国会に求めまして、その基金といたしまして約三十億の基金が
○青柳説明員 今ほど大臣がお話になりましたように、繭糸価格の安定につきましては、予算案は、約三十億円の一般会計からこの繭糸価格安定特別会計に対する繰入れということに大体なつておるのでございます。一方法案の面につきましては日不審議中でございまして、まだ政府の案というものはきまりませんが、一大体のその構想をお話申し上げようと思います。 この法案の目的でございまするが、目的は、先ほど大臣がお話になりましたように
○青柳説明員 前橋の地帶におきまして生繭の市場取引があるというお話でございますが、実はこの問題につきましても、現在の繭の取引の方法についてわれわれとして行政指導をやつておる面と関連する部面が多々あるのではないかという点は考えております。その一つは繭の強制検定——繭の売買につきましては、検定を受けなければいかぬという面が、法律的に規定されておりますが、その部分に対する違反行為があるかないかという面につきましては
○青柳政府委員 資金量の問題につきましては、結局繭の売買がどれくらいで行われるかということについておのずからきまるわけでございますが、日銀側の態度といたしましては、結局金融の面で価格をきめたくないというような考えが根本思想のように承つております。われわれもそういうぐあいに聞いておりますが、一応の目途はつけるかもしれませんが、これにつきましては、日銀側といたしましては、とにかく売買の両当事者におきまして
○青柳政府委員 繭の売買にあたりまして一番問題になりますのは、その売買に要する金をどうするのかという問題であります。御承知のように、終戦後五箇年間にわたりまして、今日まで繭の売買につきましては、実はその資金の調達に対して、日本銀行といたしましては、スタンプ手形の制度を御承知のようにとつているのでありまして、この制度の関係かどうか知りませんが、とにかく今日までは曲りなりにも行つているものと思うのであります
○青柳政府委員 お話の通り、昭和三十年におきまして二十四万九千八百三十町歩になるわけでございます。現在の桑園面積を見ますと、昨年の十二月に十八万三千二百八十三町歩でございますから、計画は、約六万六千町歩ばかりの絶対的の面積の増加になつておるのでございます。そのうち、この表をごらんになりますと、三十年までは今後五箇年間に、「その他」というのが約一万町歩ばかりになつておるのでございます。この「その他」は
○政府委員(青柳確郎君) 特に考えましたことは、安本側の経済自立の三カ年計画がございますが、それと折衝いたしまして、それから一方食糧の面と折衝しました。それから今目標の点でございますが、それは先ほどお話しました海外の業者あたりと折衝しております。それらの面で一応案を立てたわけでございます。
○政府委員(青柳確郎君) そうであります。とにかく予算的の措置がかなりあるものでございますから、その面はまだ折衝しておりません。ただこういう中入れは安本には一応しておりまして、近く安本を中心に、経済自立の計画を安本でやつておりますが、経済自立計画の一環として一応これも考えてもらうように安本側に交渉しております。ところが安本側のものは、経済自立の計画は三カ年の計画なんでございます。ところが我々のほうは
○政府委員(青柳確郎君) お申入れの趣旨は三項目に亘るのではないかと私ども考えておるのであります。一つは蚕糸業の一つの目標を出したらどうかということであり、一つは閉鎖機関になつておりまする蚕糸統制株式会社並びに蚕糸業会の残余財産の処分をどうするのかという点であります。一つは指導員の身分の安定をどうやつて図る考えか、こういう三項目のお申入れのように思われます。 それで一番初めの蚕糸業のつまり目標を総合的
○青柳説明員 実はその方面の係りでありませんものでございますから、午前中の御質問に対して不用意にお答えを申し上げしたのですが、帰つていろいろ調べてみますと、主任官会議で実は府縣の人たちが協同組合成立に対して一体どうすればいいのか。蚕糸局の意向はどんなものかというような質問がありました際に、局長から午前中にお願いたしましたようにとにかくこれは農民が自主的に設立するのであるだから農民の意思に反してどうこうというわけではないが
○青柳説明員 ございます。
○青柳説明員 今まで局長が御説明になりました説明事項について少し補足して申し上げたいと思います。実は農業協同組合に改組いたします際に、蚕糸局の方針というようなものは、これを明示したことがあるのではないというよう御説明であつたのですが、実はわれわれもあの協同組合に改組いたします際にこれに一に農民のお気持次第でやるべきのが至当じやないかという気持が十分あつたのでありまして、その当時農民側から政府の意見はどうかというような
○青柳説明員 資本金といたしましては約八千万円でございますが、それに対して拂込半額出資の状態であつたのでございます。その場合に政府出資及び民間出資から見ますと、約半々で出資をしているようなわけであります。
○青柳説明員 繭の價格は、パリテイー計算から計算して行きますと五千六百かけであります。それはそのままになつておるわけでございます。それだけ養蚕家に支拂われる、さらにその繭を製糸家に受渡しする際に、取扱いをやつておる人たちに対して、さらにそれに二十六円というものをつけ加えて支拂うという形になるのでありますから、私はむりではないと思います。もしもその五千六百かけの中に二十六円が入つておるとすれば、あるいはその
○青柳説明員 價格の構成の面から申しますとパリテイーで一應價格がきまりまして、その上にさらに二十六円というものをつけ加えて、そうして製糸家の繭の値段をきめているわけで、從つてパリテイーできめられるものは五千六百円で、代金決済の時期は一体いつかと申しますと、製糸家の買入れの時期に取扱業者に二十六円というものが繭と一諸に支拂われるわけであります。二十六円の内容としましては、二十円が繭取扱者が指導員を設置
○青柳説明員 繭の掛目の問題につきましては、さいわい物價廳から特産課長も御臨席になつておりますから、そちらからお話していただきたいと存じますが、大體の筋途を私から少しくお話申し上げておきたい思います。 繭の掛目の問題につきましては、御承知のように七月五日に大體の了解ができまして、一應新聞發表の手續をとりましたのでございますが、掛目に基きまする農業會の手數料の問題がまだ解決いたしませんために、その告示